「保育の専門性」の自覚と自信

こんにちは!

今日は、「保育の専門性の自覚と自信」というテーマで話しをしたいと思います。

私は、保育現場で園長含め15年、養成校で9年半保育の分野に携わっていますが、

この「保育の専門性」ってどのくらい身に付いているのだろうと疑問を持つことがあります。

で、その疑問がなぜ出てくるのかって自問してみると、保育についての自分の持ってる知識や子どもとの関わり方が、自分自身の「価値観」に落とし込まれてしまっていて、それが「普通」のことになってしまうからなんだと、「なるほど、だからか。」と思ったのです。

そもそも保育の専門性とは何でしょう?

一言で言えば、子どもの発達やニーズに応じた適切な保育を提供できる能力・知識・技術、そして保育者としての態度と倫理観のことです。

保育士は「子守り」や「お世話」をするだけだと社会から見られがちですが、全くもって別物です。

保育が「子守理」や「お世話」と同じだとするのなら、なぜ大学まで行く必要があるのでしょうか?なぜ現場の保育士は日々悩み続けるのでしょうか?

それは、それほど「保育」は簡単ではないからです。一定以上の専門的スキルがないと「保育」ができないからです。

では、保育の専門性を自覚するには、どうすればいいでしょうか?

これは、自園に来た実習生の指導を通してみると、すごく分かりやすいです。

実習指導では、保育士を目指す学生に対して、現場での保育の方法や考え方などを教えたり、実際に保育をした後にフィードバックして学びを深めてもらったりします。

実習生は知識も経験値も全然ないので、例えば子どもの発達理解ができていない関わりであったり、危険などの予測ができない動きをさせてしまうようなことがあったりします。

そのような時に、「あ、自分には保育の専門性が身に付いているんだ」と振り返るきっかけとなるのです。

さらに、実習指導をすることで、自分の保育に対する考え方や行動を振り返る機会が増えます。また、学生の質問や意見に答えることで、自分の知識や技術を確認したり、深めたりすることができます。
実習指導をすることで、自分が持っている保育の専門性を再認識するきっかけになるのです。

もちろん、実習指導をすることには、時間や労力がかかります。日頃の保育や事務仕事に加えて、プラスアルファの業務となってしまい、あまりやりたくない仕事かもしれません。

しかし、それ以上に、実習指導を通して得られるものは大きいと思います。

ぜひ皆さんも自分自身の向上のためにも、積極的に実習生の指導担当になってみてくださいね。

保育の学びは一生涯

私も、保育士になってから何度も悩んだり迷ったりしました。
自分の仕事に対する価値観や目標が見えなくなってしまうことも当然ありました。次第に自信も失っていく感覚がありました。

そんな時に助けてくれたのは、同僚の仲間たちです。
同僚の先生方と、よくお酒を飲みながら保育のことでああでもないこうでもないと意見を交わし合い、自分の保育に対する考え方や姿勢を見直すことができました。

また、学ぶことも多くありました。
先生方は、日々の保育にとても一生懸命で、尊敬できる姿を見せて学ばせてくれました。
子どもたちに寄り添いながらもしっかりとした目線で保育を行っていたのが印象的です。
その先生方は、自分の仕事に誇りを持ち、常に向上心を持っていました。
保育の専門性を自覚し、自信を持っていた姿は、とても輝いていて、格好良かったのです。

それからというもの、私も保育の専門性を高めようと決心しました。保育関連の本を読み漁り、先輩保育者に謙虚にアドバイスを求めました。そして、実際に子どもたちと関わる中での試行錯誤を繰り返しました。

このようにして、私は少しずつ自分の保育に対する専門性を高めていくことができたと思っています。もちろん、すべてがうまくいったわけではなく、失敗したり、挫折したりすることもありました。

しかし、その度に踏ん張って立ち上がっていきながら、諦めずに続けていく先に、子どもたちの笑顔を見る事ができたり、保護者からの感謝の言葉を言葉を頂く事ができたりする中で、自分の保育に対する自覚や自信が増していくことを実感しました。

私は今でも保育の専門性を高めることに努めています。保育者としての自信はあるのかと聞かれたら、まだまだあるとは言い切れません。だからこそ、学び続けています。
保育の学びは一生涯続くものだと思っています。

保育は常に変化し、進化していきます。新しい知識や技術、態度や倫理観などを学ぶ必要があります。
変化する社会のニーズに応えることも求められます。

全国の保育者の皆さんも、保育の専門性を自覚し、自信を持って活躍していきましょう!

最後まで読んでくださってありがとうございました!
それではまた!


今回のコラムはこれで以上となります!
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