新年度の納得いかないクラス担任人事の受け入れ方

皆さん、こんにちは。

いよいよ年度末の3月を迎え、慌ただしくなっているところかと思います。

この時期になると、保育園ではクラス担任の人事が発表され、何歳の学年になるのか、誰と組むのかといったことが分かってくるようになりますが、その結果に納得がいかないと感じることはありませんか?

例えば、自分が担当したかったクラスや年齢層が違う場合や、自分と相性が悪い同僚と一緒になった場合などです。

このような場合、どうすれば気持ちを切り替えて新しい環境に対応できるのでしょうか?

今回は、保育園・幼稚園・こども園の先生方からよく相談される「新年度の納得いかないクラス担任人事の受け入れ方」について、心理学的な視点から話をしたいと思います。

自分で自分の感情を認めるところから始めよう

新年度のクラス担任人事が発表されましたが、あなたは納得いかない結果だったかもしれません。

あなたが望んでいたクラスではなかったり、苦手な同僚と一緒になったりした場合、怒りや悲しみや不安などのネガティブな感情が湧き上がってくるでしょう。

しかし、そのような感情は決して悪いものではありません。

「だって、私人間だもの。嫌なものは嫌。」

いいんです。そのままの自分をまずは否定せず、認め、受け入れましょう。
納得いかない人事に対する感情は否定しないで大丈夫です。
それらはあなたの正当な感情ですし、それを抑え込んだり無視したりすると、ストレスが溜まってしまいます。

ストレスが溜まると、心身の健康に悪影響を及ぼすだけでなく、仕事のパフォーマンスも低下させる可能性があります。
そうならないためにも、まずは自分の感じていることを認めることが大切です。

感情を認めることで、自分の気持ちに向き合うことができます。自分の気持ちに向き合うことで、自分の状況を客観的に分析したり、自分の望むことを明確にしたりすることができます。

とは言え、このままの状況では良くないことも分かっている。
それは当然です。あなたはプロだから。
そういった感情と理性の板挟み状態になっているのを一刻も早く、遅くても4月を迎えるまでには何とかしたい!
きっとそう思っているはずです。

自分の仕事に対して真剣に取り組んできたからこそ、そうした葛藤が生まれるのでしょう。
それはあなたのプロ意識や熱意の表れでもあります。

冷静に、適切に、感情を表現しよう

感情を認めたら、次にやるべきことは、感情を表現する方法を見つけることです。

感情を認めたとしても、それを心の中に閉じ込めておくだけでは、解決にはなりません。
もんもんとした時間をいつまでも過ごすと、その後の仕事や精神面にも悪影響を及ぼしかねません。

どうして自分がこのような人事になったのか分からずに悩んでいるのであれば、上司(園長)に理由を聞きましょう。

「さまざまな経験を積んでほしい」
「スキルアップをしてほしい」
「一緒に組む保育士を成長させてほしい」
など、前向きな人事である可能性もあります。

理由が分かれば、自分が何をすべきか目標も明確になり、キャリアアップにもつながるでしょう。

上司(園長)から理由を聞き場を持つことで、自分の思いを整理したり、気持ちを吐き出したりすることができます。
それによって、ストレスを軽減したり、気分を晴らしたりすることができます。

他の同僚に話す場合は、共感や励ましやアドバイスなどをもらうことができます。

どちらの場面でも、重要なのは、感情を適切な方法で表現することです。
感情のままに上司や同僚に不満を言ったり、暴言を吐いたりすることは避けなくてはいけません。

それは、職場の人間関係を悪化させるだけでなく、自分の評価も下げる可能性があるからです。また、感情的になって物事を悪化させる可能性も出てきます。そうなってしまっては、本末転倒です。退職・転職しか先が見えてきません。
ですから、感情を表現する際は、相手や場所やタイミングなどを考慮して、冷静に対処するようにしましょう。

ポジティブな思考で負の連鎖を断ち切る

最後に必要なことは、ポジティブな視点を持つことです。

納得いかない人事に対して、怒りや不安、悲しみ、同僚への嫉妬心などの感情を抱き、どんどんネガティブ思考になってしまうのは自然なことですが、それだけでは問題は解決しません。

ネガティブ思考でいると、保育のパフォーマンスの低下だけでなく、精神的なストレスなど生活そのものに悪影響を及ぼしかねません。

人事の結果をネガティブに捉えるかポジティブに捉えるかは、自分次第です。

前向きな考え方に切り替えることで、心の平静を取り戻すだけでなく、新年度に向けて積極的に行動する力も得られます。

負の連鎖を断ち切るためには、できるだけ前向きな態度を心掛けることが大切です。

前向きな考え方とは、
例えば、
「新しいクラスや同僚とも仲良くできるかもしれない」
「自分の経験やスキルを活かして子どもたちに貢献できるかもしれない」
「新しいチャレンジや学びの機会だと思えるかもしれない」と思うことです。

このように、ポジティブな視点を持つことで、新年度の人事に対して、モチベーションや期待感を高めることができます。

また、ポジティブな視点は、自分だけでなく周囲の人たちにも伝染します。
ポジティブな雰囲気は、チームワークや協力関係を強化し、保育の質を向上させる効果があります。

納得いかない人事は辛いかもしれませんが、ポジティブな視点を持って乗り越えていきましょう。

諦めも肝心

最終最後は「諦めが肝心」と思う気持ちも重要です。

人事とは職場から言い渡される「命令」です。その命令に対して、どんなに納得がいかないとしても、雇われている身としては、その命令を受けなくてはいけません。
それが嫌なら辞めるしかありません。

その意味でも、いつまでも引きずってばかりではストレスが溜まってしまいます。

その時は「諦める」ことです。諦めることは悪いことのように聞こえますが、時と場合によって必要な時があります。

なぜなら人間は諦めた時に解放感によって自己充足する性質があります。

特に、人間関係についてはどうしようもありません。
いいなと思っていた人だって、もしかしたら嫌な部分が見えて嫌いになってしますかもしれませんし、その逆もありえます。

悩んでも仕方ない時は悩まない。そんな潔さを身に付けていきたいものです。

まとめ

今回は「新年度の納得いかないクラス担任人事の受け入れ方」についての解決法についてお話ししました。

人事は自分ではコントロールできないことですが、自分の感情や考え方はコントロールできます。

自分の気持ちに素直に向き合って、前向きに新しい環境に適応していきましょう!

皆さんが気持ちよく新年度を迎えられますように!応援しています☆


今回のコラムはこれで以上となります!
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