「トイレトレーニング」の悩み対処法と保育者のあるべき姿

皆さんこんにちは。

さて、今日の話は何かと言いますと、「トイレトレーニング」について話をしたいと思います。

トイレトレーニング、保育者も保護者も、そしてきっと子ども本人だって、早くオムツが外れるといいなと思っています。
しかし、そのような思いがある中で、なかなか上手くいかないのも、子どもの発達です。

いつまで経ってもオムツで過ごしている子どもの姿に、イライラしてしまう保育者もいるかもしれません。トイレトレーニングは、子どもの成長の大きな一歩ですが、同時に保育者にとっても大きな課題と言えます。

子どもたちのペースや個性に合わせて、適切なサポートをすることが必要ですが、それはなかなか難しいことです。

そこで、今回は保育者の皆さんが抱える「トイレトレーニング」に関する悩みをいくつか紹介し、その対処法と保育者としてのあるべき姿について、ウェルビーイング保育®︎の視点から話をしてみたいと思います。

子どものペースに合わせるのが難しい

トイレトレーニングは、子どもの自立心や自信を育む重要な過程です。しかし、子どものペースに合わせるのが難しいと感じる保育者は多いでしょう。

このような場合は、以下のことを大切にして子どもたちと関わってみてください。

子どものニーズや感情を観察し、尊重する。

子どもがトイレに行きたいというサインを見逃さないように注意し、トイレに行きたくないという気持ちを無理に押し付けないようにしましょう。

子どもの成功体験を積極的にほめる。

トイレでおしっこやうんちができたら、大きな声で「できたね!すごいね!」と言って、笑顔で抱きしめてあげましょう。
たとえ、トイレで失敗してしまっても、「大丈夫だよ。次はできるよ」と励まして、優しく拭いてあげてください。

子どもの自主性を尊重する。

子どもがトイレに行く準備や後片付けを自分でやりたいと言ったら、手伝わずに見守りましょう。
子どもがトイレに行くタイミングや方法を自分で選べるようにしてあげてほしいと思います。
自主性の尊重、まさに「The ウェルビーイング保育®︎」ですね笑!
この時期の子どもはイヤイヤ期真っ盛りの時期です。
ぜひ自主性を尊重してあげてください。

子どもと一緒に楽しく学ぶ。

トイレトレーニングに関する絵本や歌を読んだり歌ったりして、トイレに対する興味や好奇心を引き出しましょう。
トイレに行くことをゲームや冒険に見立てて、楽しく遊びながら学んでいけるといいですね。

ウェルビーイング保育®︎をする保育者は、子どものトイレトレーニングを応援するパートナーとして、子どもの気持ちや意思を尊重し、積極的にほめて励まし、自主性を育てることを大切にしていきましょう。

トイレに行きたがらない子どもへの対応

トイレに行きたがらない子どもへの対応には、まずはその理由を探ることが大切です。
子どもはトイレに行くことに恐怖や不安を感じている場合や、自分のペースでやりたいという気持ちを持っている場合があります。
保育者としては、子どもの気持ちを尊重しつつ、トイレに行くことのメリットや楽しさを伝えることができれば、トイレトレーニングがスムーズに進む可能性が高まります。

具体的な対応方法としては、以下のようなものがあります。

  • 子どものトイレに対する興味を引くために、可愛らしい色の便座カバーやステッカー、音楽や絵本などを用意しましょう。
  • 子どもがトイレに行きたいタイミングを見極めるために、オムツの重さや顔つき、しぐさなどに注意します。
  • 子どもがトイレに行くことを自分で決められるように、オムツからパンツに変えるタイミングや、トイレに行く回数や時間帯などを選択肢として提示するのもいいです。
  • 子どもがトイレに行ったことを褒めるために、スタンプカード・シールなどのご褒美を用意することも有効です。
  • 子どもがトイレに行くことを楽しむために、一緒に歌♪を歌ったり、話をしたり、ゲームをしたりすることで、トイレに行くことにポジティブな印象を持つようになります。

以上のような対応方法が例としてありますが、とにかく子どものペースに合わせて、優しく丁寧にサポートしてあげることが、トイレトレーニングの成功への近道です。

保護者との連携がうまくいかない

トイレトレーニングは、子どもの成長にとって大切なステップですが、保護者との連携がうまくいかないと、保育士としても困りますよね。

そのような場合は、以下のことを気にしてみてください。

保護者とのコミュニケーションを密にする。

やはり、保護者とのコミュニケーションは大切です。
トイレトレーニングの目標や進捗状況、困っていることなどを定期的に報告し、保護者の意見や要望も聞くようにしましょう。
保護者がトイレトレーニングに対する理解や協力を深めることができます。

保護者にもトイレトレーニングの方法やコツを伝える。

保育園で行っているトイレトレーニングの方法やコツを、保護者にも分かりやすく説明しましょう。
例えば、トイレに行くタイミングやサイン、声かけやほめ方などです。
保護者は、トレーニングの仕方なんて、ハッキリ言って全く無知です。それもそのはず。自分達だって、いつトイレでおしっこやウンチができるようになったかなんて、記憶にないですもんね。
保護者が自宅でも同じようにトイレトレーニングを行えるようになると、子どもにとってもストレスが掛からずにトレーニングがしやすくなります。

保護者と一緒に子どもをほめる。

子どもがトイレで成功したり、頑張ったりしたときは、保護者と一緒に子どもをほめましょう。
子どもは保護者の反応に敏感ですから、保護者からもほめられると、自信ややる気が高まります!「にこ〜😊」って、ほんとに嬉しそうないい顔するんですよね!
また、保護者も一緒に子どもの成長を喜ぶことができます。
子どもの成長を喜び合えるのは、とても幸せな時間です🍀

保護者との連携がうまくいかない時は、コミュニケーションや情報共有、ほめ方などを工夫することで解決できる可能性があります。
トイレトレーニングは、子どもだけでなく、保育士や保護者も一緒に成長するチャンスと捉え、ぜひ、楽しく取り組んでくださいね!

まとめ

1日の大半を過ごす保育園。

そこは基本的生活習慣を学ぶ場です。

「排泄」という基本的生活習慣をどのように身に付けるかは、その子どもの人格を形成すると言っても過言ではありません。

よく、「オムツ替えの時に沢山話しかけてあげてくださいね。」という話があると思いますが、単なる接触機会だからそう言っているのではなく、とてもとてもナイーヴな「排泄」というものを、ポジティブに捉える絶好の機会になるからなのです。

乳児クラスで保育をしていると、「ずっとオムツ替えしかしてないんじゃないか??」と錯覚するほど、次の子から次の子へと目まぐるしくオムツ替えが行われます。

そんな慌ただしいタイミングに、「その子のペースでトイレトレーニング」なんて、かなり至難の業です。

それも重々分かっています。

でも、そこに一呼吸置いて、落ち着いて、一人の子に目を向けて、愛情深く関われるか、声掛けできるか、スキンシップできるか。

その紙一重向こう側に「ウェルビーイング保育®︎」があると思っています。

大丈夫です!皆さんで励まし合いながら、一緒に頑張っていきましょう!


今回のコラムはこれで以上となります!

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また、なかなか思うようにいかない時は、遠慮なく「子育て・保育のお悩み相談室」をご活用くださいませ🤗

それではまた、次回のコラムでお会いしましょう!

Good luck everyday🍀Thank you!

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