「イヤイヤ期」の子どもにどう対応すればいいの?大切なのは・・・
皆さんこんにちは。
今日のお話は何かと言いますと、「イヤイヤ期の子どもに対して、どのように対応したらいいのか?」という内容です。
イヤイヤ期とは、子どもに何を言っても、「やだ!」しか言わない時期のことです。
朝のお支度をしている時に、
「お着替えして!」→「やだ!」
「それなら、先にご飯食べて!」→「やだ!!」
「じゃ、どっちがいいの?!」→「やだ!!!」
「何もしたくないの?」→「やだ!!!!」
みたいな展開になる時期のことです。
保育に携わる職業の方や子育てした事のある方なら、一度は経験したことがあるかと思います。特に1歳や2歳児クラスとか。
しかし、あのイヤイヤ言う時期の子どもへの対応って、本当に大変なんですよね。。
こちらの思うような行動をしてくれない、スムーズに事が運ばないなどといったストレスを抱える原因にもなります。
そこで、今回はそんなイヤイヤ期に対しての考え方と、対応方法についてお話をしていきたいと思います。
なぜイヤイヤ言うの?
まずは、なぜイヤイヤ言うのか。その根本原因について解説します。
イヤイヤ期とは、一般的に1歳半から3歳くらいの間に見られる、子どもの自我が芽生えて「イヤ」と言ったり、反抗したりする行動のことです。
この時期は、子どもにとっても親や保育士にとっても大変な時期ですが、決して悪いことではありません。
むしろ、子どもが自分の意思を持ち始めて、自立心や自己肯定感が育つ大切な時期なのです。
では、なぜイヤイヤ期は起こるのでしょうか?
その根本原因は、子どもの脳の発達にあります。
子どもの脳は、生まれたときから急速に成長していますが、特に1歳半から3歳くらいの間には、前頭前野という部分が発達します。
前頭前野は、自分の感情や欲求をコントロールしたり、物事を計画したりする機能を司る部分です。
この部分が発達することで、子どもは自分の気持ちや考えを言葉で表現できるようになりますが、同時に自分の思い通りにならないことにもフラストレーションを感じるようになります。
また、この時期はまだ論理的な思考や道徳的な判断ができないため、自分の欲求を優先してしまいます。
これが、イヤイヤ期の行動の背景にある理由なのです。
では、保育士としてどう対処すればいいのでしょうか?ここでは、3つのポイントをご紹介します。
①子どもの気持ちを受け止める
イヤイヤ期の子どもは、自分の気持ちを伝えたいけれどもうまく伝わらないことに苛立っています。
そのため、保育士はまず子どもの気持ちを受け止めてあげることが大切です。
「イヤだね」「悲しいね」「怒ってるね」などと言葉で表現してあげることで、子どもは自分の感情を認められたと感じて落ち着きやすくなります。
また、子どもの目線に合わせて話しかけたり、抱きしめたりすることで安心感を与えてあげましょう。
②しっかりとルールを決める
イヤイヤ期の子どもは、自分の意思を持って行動するようになりますが、それは必ずしも正しいことではありません。
危険なことや迷惑なことはしっかりと止めてあげる必要があります。
そのため、保育士は子どもに対してルールを決めて伝えることが大切です。
「スプーンやフォークで遊んではダメだよ」「お友だちを叩いてはダメだよ」などと具体的に言ってあげましょう。
また、ルールを守ったときや良い行動をしたときは、ほめてあげることで子どもの自信ややる気を育ててあげましょう。
③選択肢を与える
イヤイヤ期の子どもは、自分で決めたいという気持ちが強くなります。
そのため、保育士は子どもに選択肢を与えることで、自分で選んだことに対して責任を持つようになります。
「今日は赤い服と青い服のどちらがいい?」「お昼ご飯はカレーとパスタのどちらがいい?」などと言ってあげましょう。
ただし、選択肢は2つくらいに限定してあげることがポイントです。あまりにも多くの選択肢を与えると、子どもは迷ってしまって逆効果になります。
この選択肢作戦も、本人の「機嫌」が悪い時は使えない時があります笑
そんな時はまずは落ち着かせてから、選択させてあげてください。
以上が、イヤイヤ期の子どもに対して実践すべし!3つのポイントでした。
まとめ
イヤイヤ期は大変な時期ですが、それを乗り越えることで子どもは成長していきます。
保育士としては、子どもの自我や自立心を尊重しながらも、安全や社会性を教えてあげることが重要です。
そして、根本はやっぱり「愛情」です!そして自分自身のメンタルコントロールです。
大人側がイライラしていたら、絶対にうまくいきません。
「今はこの子が成長するための大切な時期なんだ」と、俯瞰的に捉えて、心を落ち着かせて、子どもと関わるようにしてみてください。
イヤイヤ期の子どもに対応するのは簡単ではありませんが、一緒に楽しく過ごせるように、ぜひ工夫してみてくださいね!
今回のコラムはこれで以上となります。
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