子どもの年齢や個性に合わせた声かけや援助ってどうやるの?

こんにちは!

今日は、子どもの年齢や個性に合わせた声かけや援助ってどうやるの?というテーマでお話ししたいと思います。
子どもの成長に合わせて、どのように声をかけたり、サポートしたりすればいいのでしょうか?
私も保育士として働きながら、日々悩んでいたことの一つです。

子どもの年齢や個性に合わせた声かけや援助とは、子どもの発達段階や気質、興味、感情などを考えて、適切な言葉やサポートを提供することです。
子どもは一人ひとり違うので、同じ声かけや援助がすべての子どもに効果的というわけではありません。子どもの特徴やニーズに応じて、柔軟に対応することが大切です。

上に書いたことはとても大切なことなので、もう一度読んでください。ここの考え方を外すとだいたい悩みのドツボにはまっていきます。キーワードは、「子どもは一人ひとり違う」ということです。

当たり前と思う方もいるかと思いますが、そのことに意識が向かず、十把一絡げの「一斉保育」をやってしまい、期待したように事が進まず、イライラし、悩んでしまうのです。日本の集団教育を受けてきた私たちが陥りがちなパターンですね。

では、具体的にどのように声かけや援助をするとよいのでしょうか?ここでは、年齢別にいくつかの例を紹介します。

0~2歳:赤ちゃん期

この時期の子どもは、自分と周りの区別がつかない状態から、自分と他者の関係性を認識し始める段階です。
言葉がまだ話せない子どもでも、声のトーンや表情、ジェスチャーなどで感情や意思を伝えようとします。
保育者は、子どもの表現に敏感に反応し、共感や肯定を示すことで、子どもの自己肯定感やコミュニケーション能力を育てます。

例えば、

・泣いている赤ちゃんに「泣いちゃったね。どうしたの?」と優しく声をかけて抱き上げる。
・笑顔で手を振ってくる赤ちゃんに「こんにちは!元気だね!」と笑顔で手を振り返す。
・おもちゃで遊んでいる赤ちゃんに「それは何だろう?音がするね!」と興味を示して一緒に遊ぶ。

というような関わり方です。

3~5歳:幼児期

この時期の子どもは、言葉が話せるようになり、自分の思いや考えを表現することができるようになります。
また、友だちと関わることが増えてきますが、まだ自分中心的な思考や行動が多く見られます。
保育者は、子どもの発想や意見を尊重し、質問や励ましの言葉で引き出すことで、子どもの創造力や主体性を育てます。

例えば、

・絵本を読んでいる子どもに「このお話はどんなお話だった?」「この絵は何が描いてある?」と質問して感想を聞く。
・工作をしている子どもに「それは何を作っているの?」「どうやって作ったの?」と質問して作品を説明させる。
・友だちとトラブルになった子どもに「どうしてケンカしたの?」「友だちはどう思っていると思う?」と質問して気持ちを理解させる。

というような関わり方です。

6歳:就学期

6歳頃の子どもは、自分の気持ちや考えを表現できるようになりますが、まだまだ大人のように論理的に話すことはできません。そんな子どもたちに対して、どのように声かけや援助をするといいのでしょうか?

僕が実践しているのは、以下の3つのポイントです。

  1. 子どもの話をじっくり聞く
  2. 子どもの気持ちや考えを尊重する
  3. 子どもの個性や長所をほめる

例えば、僕が担任していたある園児は、とても好奇心旺盛で、いろんなことに興味を持ちます。でも、それが原因で、よくトラブルに巻き込まれたりします。ある日、隣のクラスが育てているミニトマトを勝手に摘んで食べてしまったという事件がありました。

僕は、園児に「なぜトマトを摘んだの?」と聞きました。すると、「トマトが赤くておいしそうだったから」と答えました。僕は、「トマトがおいしそうだった気持ちはわかるけど、勝手に摘むのはダメだよ。〇〇組のお友だちが悲しむよ」と言いました。その園児は、「ごめんなさい」と言って、隣のクラスの先生に謝りに行きました。

このとき、僕は園児の話をじっくり聞き、園児の気持ちや考えを尊重しました。そして、「隣のクラスの先生に謝ることができて偉いね。君は素直で優しい子だね」とほめました。これによって、園児は自分の行動に責任を持ち、自分の個性や長所を認められたと感じたと思います。

6歳頃の子どもは、自分らしさを発見しようとする時期です。保育者としては、子どもの個性を伸ばすために、声かけや援助を工夫しましょう。

「愛情」をもって接する事が大切

一人一人を大切にする保育で大切なことについて、僕の考えの結論は「愛情」を持って接する事です。

愛情とは、子どものことをそのまま受け入れることです。
子どもは、それぞれ個性があります。好きなことや嫌いなこと、得意なことや苦手なこと、感じ方や考え方が違います。
私たち保育士は、その違いを認めて、子どもの気持ちに寄り添ってあげることが大切なのです

例えば、製作活動をする時に、やりたくない子がいたらどうしますか?
僕は、「やめちゃおっか」と声をかけます。
子どもは、「やらされる」のではなく、「やりたい」と思うことに取り組むべきです。
製作活動が嫌いな子でも、走るのが好きな子や絵本が好きな子もいます。
その子の興味や関心に応じて、遊びや活動を提供してあげることが大切なのです。

もちろん、集団生活ではルールやマナーも必要です。
でも、それは子どもに押し付けるのではなく、一緒に考えて作っていくものです。
子どもが自分の意見を言えるようになったら、「どうしてそう思うの?」と聞いてみたり、「他の子はどう思ってるかな?」と話し合わせたりします。
そうすることで、子どもは自分の気持ちを表現する力や他者を尊重する力を育てることができます。

一人一人を大切にする保育で大切なことは、「子どもの主体性を尊重すること」です。
子どもは自分で考えて行動できる存在です。
私たちは、その力を信じて見守り、必要な時に手助けしてあげることが大切です。
そして、子どもが自分のことを好きになってくれるように、「あなたは素敵だよ!」と伝えてあげましょう。

そんなウェルビーイングな保育をあなたもぜひ実践していきましょう!

今回のコラムはこれで以上となります。
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それではまた、次回のコラムでお会いしましょう!

Good luck everyday🍀

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